(測定事例File010)         騒音計(サウンドレベルメータ)のスクリーン比較
             
(通常スクリーン・全天候スクリーン・装着なしによる測定結果に違いはあるのか)

●実験目的
    騒音計(サウンドレベルメータ)のマイクロホンに付ける防風スクリーン2種(通常スクリーン、
   全天候スクリーン)と装着しない場合のA特性音圧(騒音)レベルとZ(平坦)特性音圧レベルの
   違いを確認する。

●使用機器
    普通騒音計(リオン:NL-06) データレコーダ(リオン:DA-20) レベルレコーダ(リオン:LR-04)
    全天候型防風スクリーン(リオン:WS03) 分析ソフト(リオン:DA-20PA1)

●実験方法
    普通騒音計3台を設置し、通常スクリーン、全天候スクリーンを付けた場合とない場合の
   交通騒音を5分計測し、時間率音圧レベルと等価音圧(騒音)レベルの算出を行った。

●実験場所
    事務所敷地と府道202号線との官民境界

●実験日時及び天候
    平成21年7月24日(金)10:00〜10:20
    天候:晴れ  温度: 29.7℃  湿度: 55%
    風速:無風〜約2m/s


●実験結果
    下表、A特性音圧(騒音)レベルではスクリーンの種類・有無関係なくほとんど同じ結果と
   なった。しかし、Z(平坦)特性ではスクリーンの有無で大きく数値が異なっていた。

@A特性
      条  件 5 50 95 eq
 全天候型防風スクリーン 74 63 50 68.4
 通常スクリーン 74 63 51 68.5
 スクリーンなし 74 63 52 68.6

AZ(平坦)特性
      条  件 5 50 95 eq
 全天候型防風スクリーン 83 71 62 78.5
 通常スクリーン 84 71 62 78.7
 スクリーンなし 89 75 65 84.4


              A特性

            Z(平坦)特性


           A特性( −全天候 −通常 −スクリーンなし )


          Z(平坦)特性( −全天候 −通常 −スクリーンなし )

●まとめ
    風速が弱い時では防風スクリーンの種類及び有無に関係なくA特性音圧(騒音)レベルでは
   大差がないが、環境騒音の測定では風速が約5m/s(明文化されていない)までは測定が可能
   なのでスクリーンは付けるべきである。

    周波数分析を行う場合はケースバイケースであると考えている。

●追記

    Z(平坦)特性での周波数分析結果と特性について示す。

    全天候スクリーン
      降雨時でもマイクロホンへの水影響(マイクロホンへの物理的、電気的影響)は小さく、
      長期間連続使用できるが、スポンジ層が厚いため、高周波音では吸音する。
      但し、価格は大変高価である。

    通常スクリーン
      通常の環境測定に使用し、風音の影響が小さい。また、雨でもコネクターの防水対策を
      すれば短時間であれば耐える。通常の環境測定では高さが1.2〜1.5mなので、子供が
      いたずらをしてボール遊びするので監視が必要。酔っ払いが勘違いしてマイクの前でた
      まに歌う。しかし、スタンドごと倒れる場合があるので転倒時にマイクロホンを衝撃から守
      る役割もする。
    スクリーンなし
      通常は使用しないが、風のない室内等では使用可能か。但し、スタンドごと転倒した場合、
      マイクロホンが故障する可能性が高い。

    
                 Z(平坦)特性・周波数分析

           
                 使用機材(スクリーン装着状態)


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