(測定事例File041)    音波歯ブラシ(ブラシ部分)の振動加速度(3方向)測定B(FFT分析)

●測定内容
   
   市販されている国産電動歯ブラシ(音波型)の交換歯ブラシ部の振動加速度(3方向)を測定し、
   振動加速度(3方向)のFFT分析を行った。

    音波歯ブラシ(ブラシ部分)の振動加速度(3方向)測定@
    音波歯ブラシ(ブラシ部分)の振動加速度(3方向)測定A(1/3オクターブバンド分析)

●使用機器
   汎用振動計(IMV:VM-1970)  
ピックアップ(IMV:VP-4132  振動校正器(小野測器:VX-1100
   データレコーダ(リオン:DA-20)  分析ソフト(リオン:DA-20PA1)

●測定方法
   
ブラシの反対側の面に、ピックアップを接着剤にて固定(接着)し、振動加速度を各3方向(縦方向:V、
   水平方向:H、軸方向:A)測定した。
 
   イメージ図
     
                                  
    条件としては、実使用時にはイメージ図のように歯ブラシを水平方向にもち使用するが、今回は
    測定のしやすさと、手持ち時のブレなどを排除するために、歯ブラシを立てた状態で測定した。
    又、各モード(普通、弱め、普通、弱め交互)での操作を行う。
  
●測定場所
   事務所(2F)

●分析結果(FFT分析)
    普通モードでの安定した範囲についてFFT分析を行った。
    @縦方向振動(V)の振動加速度は、253.125Hzの1,3,4,5,6,7倍の周波数で卓越している。
    A横方向振動(H)の振動加速度は、253.125Hzの0.5,1,3,5,7倍の周波数で卓越している。
    B軸方向振動(A)の振動加速度は、253.125Hzの1,3,5倍の周波数で卓越している。

    機械系の振動や音圧分析を行うにはFFT分析のような定差分析が適する。
    条件として変動の少ない回転系や上下動・ねじりの生じるものやベアリング等のある場合
    には非破壊での設備振動診断も可能。 回転系であれば回転計(タコメータ)のパルスを
    取り込めばギヤ比、プーリー比等から発生源からみて何次(次数)で故障があるか推定も
    熟練すれば可能。
    
    今回の分析の結果、電動歯ブラシは基本周波数253Hzとしてギヤ又は何らかの回転数
    変化を奇数倍3,5,7倍していると思われる。

    振動方向は、軸の前後運動と軸の円弧運動である。 また、商品名どおり音波歯ブラシ
    であり、歯磨き時、可聴域の振動音が聞こえる。次回は、ウルトラソニック(超音波)
    ハブラシを実験したいが、今の電動ハブラシが故障するまで、乞うご期待。

波形記録
   
        
                             @縦方向振動(V)


        
                             A横方向振動(H)


        
                            B軸方向振動(A)



●測定風景
      
                               測定風景


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