(測定事例File088)          国産エアコン室外機の振動加速度レベル測定

●測定目的
   1.エアコン運転状況の違いによる、エアコン室外機の3軸(鉛直、水平)及び設置コンクリート床の
     振動加速度レベルの確認
   2.エアコン室外機及び設置コンクリート床の振動加速度レベルの周波数分析
   3.エアコン室外機の据付台(プラスチック)の防振確認

●測定対象
   国産エアコン室外機(2.8kW)、インバーター式

●使用機器
   振動レベル計(リオン:VM-52) ピックアップ(リオン:PV-93)
 1ch振動計(リオン:UV-05A)
   データレコーダ(リオン:DA-20) 分析ソフト(リオン:DA-20PA1)

●測定項目

   振動加速度レベル(Lva)

●測定条件
   測定場所:屋外
   測定位置:室外機天板中央(3軸方向:X軸、Y軸、Z軸) 室外機設置コンクリート床(1軸方向:Z軸)
   測定状況:@外気温33℃・室温30度設定での運転→エアコン停止→A外気温33℃・室温25度設定での運転
         
      
                      測定位置図

●測定結果

    ○エアコン室外機及びエアコン室外機設置コンクリート床の振動加速度レベル

       @外気温33℃・室温30度設定での運転
         細かく回転制御しているのか、エアコン室外機は、3軸(鉛直、水平方向)で別々に
         振動している。 室内のエアコン稼動音(冷房)は比較的静かでマイルドに冷やして
         いる感じである。

       A外気温33℃・室温25度設定での運転
         エアコン室外機及びコンクリート床の振動加速度レベルは全般に高く、変動は小さい。
         室内のエアコン吹出口からは、大風量の冷風が連続的に出ている。
         運転音は、大きく電話などで聞き取りにくい感じである。

       エアコン室外機の85〜100dB程度の振動加速度レベルが、コンクリート設置面では
       35〜40dB程度に減衰した。
       ここで、暗振動を30dB程度とすると上記35〜40dB程度の振動加速度レベルの増幅は、
       地面設置などでは軽微と思われる。

       波形記録
       
         エアコン室外機振動加速度レベル(室外機XYZ軸・コンクリート床Z軸)


    ○エアコン室外機の振動加速度レベル(1/1オクターブバンド周波数分析)

     ・水平(X軸)
      
          エアコン室外機水平(X軸)振動加速度レベル1/1オクターブバンド周波数分析

       @外気温33℃・室温30度設定での運転
         細かく回転制御しているのか、各周波数での振動加速度レベルの変動が大きい

       A外気温33℃・室温25度設定での運転
         一気に冷房するため高負荷運転となり、各周波数での振動加速度レベルの変動は、
         @に比べて小さい。


     ・水平(Y軸)
      
          エアコン室外機水平(Y軸)振動加速度レベル1/1オクターブバンド周波数分析


     ・鉛直(Z軸)
      
          エアコン室外機鉛直(Z軸)振動加速度レベル1/1オクターブバンド周波数分析


    ○エアコン室外機設置コンクリート床の振動加速度レベル(1/1オクターブバンド周波数分析)

     ・鉛直(Z軸)
       
       エアコン室外機設置地盤鉛直(Z軸)振動加速度レベル1/1オクターブバンド周波数分析


       エアコン室外機からエアコン設置地盤へ伝播している周波数成分は、31.5Hz及び63Hz
       であった。
       16Hz以下の周波数成分は伝播が小さいため、グラフから省いた。


       (追記)

        以前、見かけた2階ベランダ設置の室外機の据付台又は床の傾斜等により、不陸(設置面
        がでこぼこ)が発生し、脚部からカタカタと異音が発生していた。
       
        設置場所が地面ならば、固体振動音は発生しにくいと思われるが、ひさし上や壁固定や
        天井からの吊り下げでは、固体振動音の発生も考えられる。

●測定風景

              
                             測定風景
        


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