不思議音


不思議音とは、発生原因の特定が困難な音、また、特定が困難であった音と定義されている。
 
「(一社)日本騒音制御工学会より引用」

問合せの事例を以下に整理した。

@ 熱音

   建材の熱収縮により「バン」、「バシッ」などの衝撃音。
   外的な要因として、気温、日射等による建材の伸長が限界点を超えた場合、建材の取り合い
   部分で発生するが、振動伝播のために衝撃音としては発生源が見つけ難いために、音の測定
   と同時に振動計も複数セットし、振動源が近ければ最も早く振動する特性を利用して振動源
   に近づき、推定します。(高所外壁などの場合、危険が伴うのでお断りする場合もある)可能な
   らば目視と触診で特定できることもある。

   対策として、熱収縮が衝撃にならないように、建材を調整するか、熱収縮率の小さい、建材
   に変えるか、建材間に緩衝材(耐候性高密度ウレタンの挿入)などがある。

A 風音

   屋外の非常階段、手すり、アンテナ、ベランダ等の棒状の物体に風があたると、先の棒状物質
   が振動して、その部位から直接または、二次的に伝播して音が発生することがある。
   カルマン渦という空気の渦が関係している場合もある。

   対策として、最近の高所マンションでは、カルマン渦の発生しにくいルーバータイプのベランダも
   あるらしい。それ以外の対策としては、振動伝播を小さくするように振動吸収体をつける場合
   もある。

B 室外音の流入

   旧式ビルの冷暖房室前で停止時に屋外の道路音や通行人の話し声が良く聞こえる。
   冷暖房機の排熱ダクトが道路側にあり、停止時は外部の音と外気が流入する。稼動時は、
   稼動音が大きく聞こえない。

   対策として、配管の途中にフラップを付けて、停止時には閉じるようにする。その他、冷暖房機
   の音源対策。

C 室内騒音の上昇

   天井や壁面に配管された換気、空調ダクトからの空気振動音。

   対策として、配管ダクト及びダクト固定器具の防振、吸音材の使用など。室内動線から遠位
   に変えるなど。


いずれにしても音と振動時に外気温や外壁温度の同時測定で衝撃の瞬間を捉えることが、原因
推定の要となる。 測定時期にその現象が出ない時や、測定困難(危険)、振動源が躯体と強度
に結合している場合、衝撃振動が点でなく線や面の場合、推定の精度は下がる事もある。





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