騒音の簡単な解説

 ○騒音レベル 
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    音圧レベルのひとつで別名A特性音圧レベルとも言う。人間の聴感補正をしたもので中高音の感度は
   良く、聴感覚に近い。単位はdB(デシベル)、特にA特性を強調するときはdBAなどと標記する。
   

 ○周波数分析 
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    大きく分けて2種類ある。音響関係や環境関係で使用するオクターブバンド周波数分析(1/1、1/3、
   1/12、1/24オクターブ)と機械や連続性(定期性)のあるものについてはFFT(高速フーリエ変換)分析
   がある。オクターブバンド周波数分析とFFT分析の違いは、定比か定幅である。


 ○騒音測定高さ(根拠)


    測定高さは、室外であれば地上1.2〜1.5mの高さとなるが、その根拠は、騒音計を手で持った位
   置(約1.2m)から耳の位置(約1.5m)の範囲であるといわれている。


 ○デシベル

    
dBのことであり、本来はB(ベル)の標記であるが、10倍してdBとしている。例えば、35dBAを例えると一
   般的に環境騒音では静か又は大変静かが適当な表現だが、B(ベル)標記すると3.5Bとなり、感覚的にぴ
   んとこない。
   

 ○暗騒音 (関連ページへ)

    ある特定の騒音に着目した時、それ以外の全ての騒音。
    例えば、工場の休業日又は稼動停止時(昼の休憩等)の時間帯の騒音レベル。


 ○騒音レベルの目安 (関連ページへ)

    30− 40dB  静かな室内
    50− 70dB  通常の会話
    70− 80dB  幹線道路沿い
   100−110dB  クラクション


 ○騒音の距離減衰(点音源の場合) (関連ページへ)

     距離が2倍になれば6dB下がる。(-6dB/D.D)
     
      ※機側(1m)とは一般に音源(機器及び装置)の騒音レベルを測定する位置


 ○騒音の和(目安)

    音源が複数(同一dB)ある場合の和(目安)は以下の通りとなる。

    2音源の場合(+3dB)
     (例)  50dB + 50dB = 53dB
    
    3音源の場合(+5dB)
     (例)  50dB + 50dB + 50dB = 55dB

    応用例(4音源の場合)
      50dB + 50dB = 53dB  と  50dB + 50dB = 53dB  で
      53dB + 53dB = 56dB  となる。

    例えば、クーラーの室外機(同一機種)を複数設置した場合に、同時に稼動した場合の騒音の目安
    が、1台分の稼動時の騒音レベルが分かれば、ある程度分かる。


 ○暗騒音補正

  
  暗騒音と対象音との差が10dB以上であれば補正不要。それ以下は下表に示す。

対象音がある時と無い時の指示値の差
補正値 -2 −1


 ○時間率騒音レベルと等価騒音レベル(比較)

項目 時間率騒音レベル(LX) (関連ページへ) 等価騒音レベル(Leq) (関連ページへ)

 一定時間(例えば5秒)ごとの騒音レベルを100個又は評価可能な個数分測定し、記録する。
 次に、定型フォームの記録紙に騒音レベル40dB(○個)、41dB(○個)・・・と記載し、後で40dB(○個)と41dB(○個)の個数和をその下の中間欄に記入して上記個数足し上げる。
 そのヒストグラムを滑らかな曲線で結び、時間率5%、10%・・・95%と線を引き、交点の数値を時間率5%で○dBとする。
 平成10年9月30日告示され、環境基準、自動車騒音の評価値となった。
 極めて短い時間(0.25秒以下、騒音計の内部演算では20μSとか)のエネルギー量の平均値から
dB換算を行うため、短時間であっても評価される。
 時間は先の特性から短時間(数分ないし数秒)でも評価可能。当然のことながら数時間の平均はエネルギー(パワー)平均となり、算術平均ではない。

 時間率騒音レベルL5とL95の差が小さければ定常音、大きければ変動・間欠・分離衝撃・準定常衝撃音であると推察できる。
 時間率騒音レベルL95の数値からベース音(車両音等の音源寄与が小さい時の状態)が推察できる。
 上記のように見れば波形記録を見なくてもおおよその見当がつく。
 1データで規制規準との比較ができる。
 国際的にも広く採用され、国際的な比較が可能。  環境アセスメントにも適す。
 道路交通騒音や環境基準などの全国比較などがしやすい。
 時間率5%に満たない時間の音であっても大きな音としての数値が出る。従って苦情者側にとっては感覚に近い数値となる。

 測定時間が10分(600秒)の場合、時間率騒音レベルL5で合計30秒(600秒×5/100)以内の音であれば数値として反映されない場合がある。例えば20秒以内ごとの衝撃音であればL5に反映されるが、21秒以上ごとだと反映されない可能性もありうる。
 但し、それを補完するために波形から判断して最大値の平均値や最大値をピックアップして更にL5を出すなどの対応をする必要がある。
 一般人にはわかり難い表現である。
 1データで規制規準との比較ができる反面、音の性質(変動音か否か)がわからない。


特定建設作業騒音
特定工場騒音 
環境基準
自動車騒音
作業環境騒音


  ○平坦(Z以前はFLAT)特性音圧レベルとA特性音圧(騒音)レベル(比較)

項目 平坦(Z)特性音圧レベル A特性音圧(騒音)レベル

異音や音源推定を目的とした、原音の音圧レベル(dB)であり、20〜8000Hzの音に対して反応し、低音(低周波音を含む)でも高音でも感度良い。また、異音発生時には音源を推定するための周波数分析もできる。 一般的に騒音(レベル)と言われるもの。平坦特性音圧レベルにA特性周波数(聴感)補正を行ったもので、3000〜4000Hzの感度が良く、それ以外の周波数では感度悪く、「ウー、ブー」などの低音では聞こえていても周波数が低い苦情系の測定には向かない場合がある。




相対比較
(異音が発生したときに波形が大きくなり、その時の比較が可能)

絶対比較
(環境基準や騒音規制法との比較が可能)




 
苦情系の測定向き。
詳細分析可能。
基準値との比較向き。
騒音として広く認識されている。

平坦特性音圧レベルだけでは絶対比較できない。
周波数分析等行えば比較可能。

小さい音、低音は聞こえていても周波数特性の関係で反映しないことがある。
原音ではなく、A特性周波数特性がかかるため、周波数分析に向かない。分析は可能。


室内・室外を問わず、A特性音圧(騒音)レベル計では測定できない低い音、小さい音の異音の測定に向き、必要に応じて周波数分析など多くの情報が得られる。
詳細分析(1/1,1/3オクターブバンド分析、FFT分析、ラウドネス曲線との比較など)が可能。
室内騒音では、日本建築学会の騒音等級(N-○○)がある。

規制値等との比較に多用される。
工場や道路騒音など屋外での測定に多く使用され、敷地境界線上での評価となる。
室内騒音では、日本建築学会の騒音レベルの等級がある。

 ※関連ページ 音圧レベルの種類について教えてください(Q&A)



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