平成24年1月6日(日本庭園の意味と美意識)(31)

 点景とは、森のアクセント(主石等)、ぬくもり、山の中の小さな庵(石灯籠)。

 石灯籠の位置とは、程よく見え隠れする、灯障り、入口から見て右奥が多い。

 市中山居とは、敷石で小世界を表現。

 敷石とは、自然を表現(ランダム、人工的な規則性は排除)。

 枯滝とは、枯山水。
       (枯山水は水のない庭のことで、池や遣水などの水を用いずに石や砂などにより
        山水の風景を表現する庭園様式。 例えば白砂や小石を敷いて水面に見立
        てることが多く、橋が架かっていればその下は水である。 石の表面の紋様で
        水の流れを表現することもある)

 主石とは、水源を表現し、主石から流れた水は、船を浮かべたり、流向を考えさせる。
       (水は試練をあらわす→悟る→清めの盛砂)

 砂紋とは、真直ぐな流れと、うねった流れがある。この中に置石が島や山を表現する。

 いずれも日本庭園は、深山幽谷の小世界である。 ほとんど人跡未踏のような奥深い自然
 の地をいう。 『深山』は人里遠く離れた奥深い山、『幽谷』は山奥深くにある静かな谷の意。
 その中で点景がぬくもりを添える。


右の石灯篭の赤い垂線は、レーザー光線で
石灯篭の傾斜を測定している。
※垂直・水平の十字の赤い線
    
 


平成24年4月4日(逃げるが勝ち)(32)


 裁判用に騒音・低周波音の測定をすることがある。

 今まで、騒音規制法や低周波音の参照値を超えている場合もあれば、そうでない場合もある。
 また、騒音規制法は騒音レベル(A特性音圧レベル)が対象であり、騒音レベル値は超えてい
 ないものの周波数分析をした結果、特定の周波数のみ卓越している場合があり、その音が気
 になると言う場合がある。

 その場合、依頼主は以下の選択肢がある。

 @音源と受音側の因果関係を立証(説明)し、相手側に低減化をお願いする。

 A上記が出来ない場合(人間関係が良好でない)は、ADR(裁判外紛争解決手続)の方で
   調停、裁定手続きをする事になる。 ADRの特徴として、過去の損害だけでなく、将来起
   こりうる事案も対象になる場合があるので、裁判よりも良い場合がある。 また、受忍限度
   という概念になるので騒音規制法の数値以下であっても上記の人間関係が良好でないと
   か、真摯に改善をお願いしても無視される場合は、被害者として受忍できるレベルが下げら
   れる可能性がある。

 Bその土地や建物に執着が無い場合、移転という手もある。心情的には被害者である人が
   何故、逃げなあかんのかという理不尽も残り、費用も自分持ちになるが、敵対した人間関係
   の継続を考えると心身への影響が心配されるため、消極的ではあるが逃げるが勝ちという
   選択肢もある。 また、その土地でも生活スタイルが異なる人にとっては苦痛でない場合もある。



平成24年5月14日(
測定を断られる)(33)


 以前にお問合せのあったお客様(個人)から朝9時に電話があり、今すぐ騒音測定して欲しい
 との依頼があった。
                                        
 依頼内容を聞き取り、測定計画(案)と御見積を至急作成しメールにて送信し、了解頂いた。

 準備する必要があるので早くて13時に伺いますと伝えた。
 あいにく、社員は他の現場へ測定に行っているので私しかいない。

 お客様のところへ何とか13時過ぎに着き、とりあえず、機材を部屋に運び込む。
 急な測定依頼だったので、測定を依頼されるまでの経緯や状況をヒアリングした。

 そこで言われたのが、行政へ騒音苦情の相談をしたが現状を改善する事はやんわりと無理
 ですと言われた事、それ以上の対応を求むならば「計量証明事業所」の一覧表から測定を
 依頼して音源の特定をしてから、その相手と個別に交渉して下さいとのこと。

 渡された「計量証明事業所」の一覧表を見て数社電話したが、個人と言う事で全て断られ、
 費用はきちんと支払うのに何故?ということを聞かれた。

 それは、前職の計量証明事業所でも言われていた事ですが、受注しない案件は、
 @個人(費用の回収が不明なこと、計量証明書の内容と現状説明が必要なため時間がかかる)
 A苦情又は裁判関係(親会社の販売先の可能性もあること、測定よりも説明に時間がかかる)
 Bいわく付きの案件(同業他社が途中でおりた案件)
 同じ苦情でも発生源者(法人)からの依頼はケースバイケースで判断。

 上記を説明し、納得してもらった。では何故、御社は請けたのかと聞かれた。

 当社を必要とされていたと感じたから請けました。



平成24年6月2日(エンジンの3軸振動加速度)(34)

 昔、車の荷台上で進行方向をY軸、横方向をX軸、鉛直方向をZ軸としてアイドリング時の振動
 加速度を調査したことがあった。

 スペック上は直立直列縦置き4気筒エンジンだったが、何故かやや強いY軸方向と弱いX軸
 方向の振動加速度が確認された。

 メーカーの協力を得てエンジン関係の書類(カタログ記載程度の内容)をもらった。
 それを見てエンジンが若干後輪方向に対して下がり(ドライブシャフトと直線になるように)、
 エンジン高さを少しでも低くするために実際は直立ではなく数度傾けて車体に取り付けられて
 いることを知って納得した。

 業界の人からすれば当たり前の話だろうが、直立直列4気筒のエンジンで鉛直方向の振動は
 当たり前として固定観念に縛られていた私は書類と説明を聞くまで進行方向のY軸と横方向の
 X軸の振動がなぜ発生するのか理解できなかった。



平成25年1月7日(公害等調整委員会とは)(35)


 公害紛争は、公害等調整委員会及び都道府県公害審査会等が公害紛争処理法(昭和45年
 法律第108号)により、処理する事とされている。

 その処理手続きは、あっせん、調停、仲裁、裁定(責任裁定と原因裁定がある)の4つがある。

 平成23年中に公害等調整委員会が受け付けた公害紛争事件は27件、前年からの繰越が36件
 あり、計63件あった。
 平成23年中に終結した事件は23件で残り40件が24年に繰り越された。(表1)

           表1 平成23年に公害等調整委員会が受付件数と終結件数

件数

前年からの繰越事件

36

57

平成23年受け付け事件

27

43

合計

63

100

(平成23年終結事件)

23

37


 上記の内訳は下表2に示すとおり、騒音・振動・低周波音等の受付が比較的高く、調停事件で25%、
 裁定事件で46,70%である。

                 表2 平成23年に公害等調整委員会の受付内訳件数   

           事件別→

        公害内容

調停事件

責任裁定事件

原因裁定事件

件数

件数

件数

騒音・振動・低周波音等

1

25

23

70

12

46

その他(水質・大気・土壌・悪臭他)

3

75

10

30

14

54

小計

4

100

33

100

26

100

事件毎の比率(%)

6

52

42

                環境白書 平成24年版「平成24年6月7日出版 環境省」より引用


私的な理解として、公害調停等と公害裁判の違いは、立証の有無と、終結までの期間、費用、過去
認定か将来認定も可能かなどの違いがあると思う。