平成25年5月10日(振動計の種類)(36)

 よく、振動計について聞かれる事があるので概略を私見ではあるが、下記に記す。
 大きく分けて3分類。

 1.振動レベル計

   特定計量器に指定されるもので、昔は公害振動計とも称した。

   振動レベルとは、1〜80Hzの鉛直振動感覚特性を持たせた振動加速度で0dBを
   10-5m/s2とし、単位はdB、鉛直方向のみ感覚補正を行った数値が振動レベル
   である。
   型式承認を受け、検定を合格し、有効期限(6年)がある。

   鉛直と水平方向の3軸方向が測定できる。感覚特性をかけていない場合
   (Z、FLAT特性)、ピックアップ(センサー)の性能にもよるが、100〜400Hz程度まで
   測定できるものもある。
   水平方向も感覚特性があるが、計量証明の対象は鉛直のみである。

 2.振動計(汎用)

   振動計(アンプ)とピックアップ(センサー)の組合せで振動加速度(m/s2)、
   振動速度(m/s)、振動変位(m)などが測定できる測定器がある。

   用途(周波数や被測定物の大きさ)によりピックアップを変える事ができる。
   ピックアップは、接触式の圧電型、せん断型、サーボ型と非接触のレーザー
   タイプがある。
   対象周波数もDC〜数10kHz以上のものもある。

   当然、特定計量器でないため、検定がなく、精度維持の観点から振動校正器等
   により、調整が必要である。

 3.震動計

   地震の震動を測定するもので、対象周波数がDC付近の長周期震動から数10Hz
   程度の範囲である。

   実際の震度は、鉛直、水平(東西、南北)の3軸の加速度をあるアルゴリズムで
   合成し、1つの波形を作り周期(1/周波数)、振幅、継続時間等を考慮して震度を
   決めるとのこと。

   理論値として単一周波数という条件を付けた場合、周期と加速度から震度を求める
   表はある。
  
 以上、私見でまとめたため、間違いや勘違いはご容赦いただきたい。



平成25年5月15日(ソニックブームとは)(37)

 音速(約340m/s at15℃)を超える飛行体(隕石やかつて飛行したコンコルド)が
 空中を移動する時に発生する衝撃波(空気振動)で、地上では爆発音のように感じ、
 極端な空気の塊のために、通常の音の距離減衰式に従わないとされる。

 以前ロシアに落下した隕石は直径約20mで空中で分解し、破片となったが、
 半径100km範囲で衝撃波によるガラスが割れたり、窓周辺の人や物が衝撃で吹き
 飛ばす程のエネルギーがあった。

 マッハ30とも40以上とも言われ、時速にすると約40000〜50000km/hという早さで
 ある。
 (1時間弱で地球1周できる) この時に、低周波音よりも更に周波数の低い超低周
 波音が確認されたとのこと。

 なお、現在飛行している飛行機は亜音速であり、時速1200km/h以下である。私の
 記憶では飛行機でのアナウンスは「ただ今、○○付近の高度○○m、飛行速度は
 ○○○(3桁)km/hで定刻・・・」と聞いた記憶がある。




平成25年6月28日(日本の貨幣の歴史について)(38)


 一般社団法人 京都府計量協会 環境計量証明部会の第35期通常総会の
 特別講演「日本の貨幣の歴史について」の概要紹介(造幣局 元博物館長の講演)

 ●世界最大級の天正長大判(豊臣秀吉が功労者に渡したとされる)のレプリカを見せ
  てもらった。これは、通貨価値は無かったらしい。
  後の所有者がお金に困り、質草に入れたり、溶かしたり、切り売りして通貨に交換し
  ていたとのこと。

 ●金は、墨書きと花押(かおう)があり、後藤家が代々その権利を独占し、金の取扱い
  場所近辺を金座といい、銀を扱う取扱う場所を銀座と言って今でもその名残が各地
  にある。

 ●日本の金の純度は高く、当時の1両がメキシコドル1ドルと等価交換されたが、後に
  なってメキシコドルの金の純度が低く、1両を溶解してメキシコドル数枚に増えたとの
  ことで、交換するだけでお金儲け出来たらしい。

 ●明治4年まで貨幣は4進法で計算されていたが、新貨条例によって現在の10進法
  に代わった。

 ●余談であるが、米国ペリー提督が日本を去るときに日本は自国の金の値打ち(純度)
  を知らないといって、先のメキシコドルとの交換は、不平等であったことを告げて帰国
  したらしい。

 ●貨幣のギザギザは、昔からあり、目的は偽造防止ではなく、削り取れないようにするの
  が目的であった。

 ●江戸時代から明治にかけて英国が貨幣を自国で作る目的で、日本でその貨幣を
  試作させ、自国にもって帰り、日本のものづくりの高さに驚愕し、植民地にするよりも
  利用した方が得策であると判断したらしい。

 ものづくりの技術力がその国の行方を左右したと考えさせられた講演であった。
 お金には疎い私のコラムなので、正確さについては容赦頂きたい。


平成25年8月1日(打音検査とは@)(39)


 コンクリート等の脆弱化などは打音検査なるもので行われている。
 単純に言えば、叩いた時の反発音や振動など経験的な感で脆弱化を判断するもの。
 身近な例ではスイカをトントンと叩いた時、中が詰まっていれば相応の鈍い音が返って  
 くるが、空洞があったり、スイカの表面が割れていれば、音が変わる。      
 コンクリート建造物などは、コンクリート(アルカリ性)と鉄筋が正常な状態では、鉄筋    
 表面がアルカリになっているので不動化し、堅固である。

 しかし、鉄筋とコンクリートが分離するような外的な力や隙間が存在すれば、水や二酸
 化炭素が溶け込むと金属表面が中性化し、金属は錆となり膨潤し、コンクリートが脆弱
 となり、表面であればはく離し、安全な建造物から危険(落下等)な建造物になる。



平成25年8月5日(打音検査とはA)(40)


 打音検査も接触法と非接触法に分かれる。

 接触法とは、ハンマー等で叩いてその反射音・振動を判断するもの。
 その判断が感によるものか、マイクやピックアップで波形を判断するものに分かれる。

 類似の検査法にAE法(Acoustic Emission)があり、これは材質の初期段階の亀裂
 や破断の弾性波(数10kHz以上)を捕捉する方法である。 

 非接触法は、超音波や(電磁波)レーダ等のエネルギーを照射して反射波から判断
 するものである。

 打音検査ではないが、表面剥離などは表面温度の違いにより赤外線で判断するもの
 である。

 対象物や、コスト面で今後、方法が確立されると考えている。