本文へスキップ

株式会社 環境工房は、騒音、振動、低周波音調査の計量証明事業所です。

Tel 075-921-3921

〒612-8491 京都市伏見区久我石原町7-116

コラム雑音(03)

 

平成22年12月7日(創業7年)(21)

 平成16年11月 有限会社にて法人登記。
 平成17年4月  音圧レベル・振動加速度の計量証明事業登録。
 平成18年8月  会社法の適用を受け、株式会社 環境工房に改組。

 はじめは自分一人での出発であった。前職に在籍しながらの会社つく
 りであるから有給休暇を 使って自分で図書館で会社の作り方等の本
 を借りて見よう見まねで公証人役場、法務局へ行き、収入証紙を購入
 して無事登記。
 その間、後輩には、自分のすべての技術や考え方を飲み屋で伝承した
 。

 法人登記から計量証明事業登録まで期間があるが、設備要件や事業規
 定などの作成に時間がかかったためである。
 また、その間、雇用促進・・の開催した独立のための講習会が定期的
 にあり、そこには独立を目指す人ばかりがいて、適当に刺激や同じよ
 うな悩みや不安を抱えた人たちがいたが、皆、前向きかつ真剣であり
 、定期的に足を運んだ。
 キャッシュフローが最悪の時もあり、危ないときも経験した。
 別に社長になりたくてなったわけでなく、環境という仕事の深さにと
 ことん入り込みたかったからだ。

 これから起業する人には、今までの経験線上であること(業界を知っ
 ていること)、収入の柱を3本立てること、原点をもつこと(何のた
 めに独立するのか、自分の本懐は何か)、24時間とまでは言わないが
 常にどうあるべきか、リスクのある仕事に対してどうするかなどを考
 えておくことが必要である。

 昨年、1人雇用して更に責任を感じつつも自分のしたい仕事に専念で
 きることは、ダモクレスの席に座ったと感じた。


平成23年3月5日(「社名は、環境工房」)(22)

 社名は、環境工房。

 主要業務は、音と振動の環境計量証明事業。
 ならば社名に、測定、計測、リサーチ、メジャー、モニタリング、試
 験等が入った方がわかりやすいし、検索にもヒットしやすい。

 何故、環境工房なのか?
 環境を測定するだけでなく、快適な環境を総合的に作りたかったから
 である。
 測定もするが、力のあらん限り、対策案や提案や実験も行いたい。

 法的に対応する必要があれば、弁護士や建築士とも連携しベストな解
 決を導き出したい。
 そして、測定器も現場に応じたシステム(ソフト・ハード)を作りた
 い。
 時々、考え事で頭がすっきりしないときに、畑違いの 異径ねじを
 「ねじ切りダイス」という雄ねじを切る工具で、机の上で油を差しな
 がらきれいにできあがると達成感で満足し、考え事に集中できる。
 社員は、油臭いは、ねじの切りくずが机や床に飛び散っていい迷惑で
 あり、苦言するが、気にしない。
 で、何が言いたいか。
 測定現場でこんなところで測定できない、特殊な機材がなければ測定
 できないなどの場面に遭遇しても、普段から物を作っておけば、現場
 用の機材がその場で作れる。
 感が働き、何とかなるものである。何とかせねばプロではない。

 という訳で、排ガスの流速測定用の真鍮パイプにねじを作った。


平成23年4月13日(ハーバード流交渉術)(23)

 書名は忘れたが、多分「ハーバード流交渉術」だったと思う。
 覚えている内容は、オレンジの取分をめぐる姉妹の攻防であった。
 
 1個のオレンジの分配について姉妹がもめていた。
 そこへ母親が和解としておおよそ半分づつに包丁で切って、じゃいけ
 んで勝った方に選択権が与えられた。
 いわゆる折半である。

 姉の方は、オレンジの皮を使ってマーマレードを作り、果肉は捨てた
 。 妹は、果肉を食べ、果皮は捨てた。
 姉妹の見掛けの合意点は、初めの折半である。
 しかし、最終的な目的を加味するならば、用途を聞いたうえで果皮を
 姉に渡し、果肉を妹へ与えればオレンジの 廃棄量はゼロになってい
 た。

 何が言いたいかと言えば、初期のもめごとの時に最終目的を知ってい
 たならば、御互い無駄と、争いはないという事だ。

 騒音・振動・臭気は、感情に近い感覚であるから、御互い冷静に判断
 できるケースは少ないと思っている。
 マスコミにご厄介になっているケースは御互い又は片方が直情的であ
 るだけである。
 住民説明会等で問題になるケースで多いのが、予告(通告)あるいは
 協議なく、工事又は操業を開始したため に起こる、約束を破った等
 が多い。

 騒音・振動の発生者側の言い分として環境測定の結果、規制基準以下
 であり、役所の許認可を得ているので何ら問題は無いと言う。
 
 地域住民は、性能試験又は事前測定の結果説明を受け、納得した上で
 稼動すべきと主張し、無断の操業は約束違反と抗議する。

 一旦もめると、感情的となり、正当論も聞いてもらえない。
 住民側の求めに応じて測定し、法的に問題がなくともわだかまりから
 収束しない。

 そこで、最初から情報のディスクロージャーと妥協できる点と出来な
 い点を整理しておけば 
 ハード対応である防音壁、静音化装置等がソフト対応で済むケースも
 ある。

 例えば、法規の杓子定規な対応ではなく、地域の暗騒音(振動)を極
 端に上げない時間帯での操業方法や作業フローの修正等、季節あるい
 は月末等ある程度騒音や振動が伴わざるおえない状況では、事前に説
 明するか通知するなどして協力をお願いすれば昨今の景気状況から理
 解も得られるケースもあると思う。

 要は、常日頃の対話と約束の守り具合(ソフト面)での受忍というの
 も受け入れてもらえると考える。

平成23年5月21日(科学者、技術者の役目①-エネルギー編)(24)

 古代より人間はエネルギーを利用してきた。
 狩猟生活時代は、竹のしなりを利用した弓矢、矢の先に尖った黒曜石
 を付けて獲物にダメージを与えるもの、摩擦熱を利用した火起こしか
 ら焚き火など。
 自然エネルギーを利用したもの。水流を回転エネルギーに変える水車
 (水平方向)、その先で上下運動(杵と臼)や歯車を使用して回転を
 90度変えた石臼など・・・・。
 化石燃料の使用。石炭⇒石油、ガスなどを利用してその熱から蒸気を
 起こして蒸気機関、ボイラー、エンジン、発電など。有限資源の利用
 。
 原子力エネルギー核崩壊に伴う熱エネルギーを蒸気に変えての発電。
 自然エネルギーを利用した水力、風力、太陽光、地熱、潮力、振動エ
 ネルギーなど。
 どれも長所、短所があり、利権などに関係なく哲学のある科学者は長
 期的な視野で論じてもらいたい。

 私個人として「持続可能な環境社会・・・(sustainable)」 とい
 う表現は嫌いである。
 それは、環境が受身として捉えられている感じがして、 経済が最優
 先され、従属的に環境が付いているから
 である。
 
 長い目で見て(100年、1000年・・・)環境が保全され続けられな
 ければならないと考えている。(continue)

           

 ちなみに当社のロゴは、4つの
 e「energy、environment 、economy、education」の協調と
 継続「continue」からなっている。    


平成23年5月31日(科学者、技術者の役目②-電力編)(25)

 『新エネルギー』 風力、太陽光発電、地熱、海洋の潮位差発電、は
 ては大気圏外での発電、地球への送電などメリットばかりが目立ち、
 デメリットはわからない。

 『風力』 風力エネルギーを回転エネルギーに変換し発電機を回す。
 地上部には電圧や周波数の変換装置がある。 デメリット(陸上・海
 上問わず)として、イニシャルコスト(不便な場所での建設)、ラン
 ニングコスト(高さ100mとしても風車のメンテナンスや交換もかか
 る)がかかる。 無風時は発電しない。 非安定電力。 田畑が近傍
 にあれば、農作業時に明暗があり、いらいらするらしい。
 低周波音の発生可能性。

 『太陽光発電』太陽の熱エネルギーを太陽電池(半導体:PN接合体
 )で直流電力を交流電力に変換して使用。 太陽の動きや天候に左右
 されるが、大規模なプラントでは、太陽の動きに同期させて傾斜する
 ものも実用化している。 但し、非安定電力であり、夕方や天候に
 支配される。 また、半導体のため、寿命が以前では15年が限度と言
 われ ており、有害金属(Ga、As等)の使用もあり、同一物であれ
 ば資源回収も可能であるが、他社製や旧式のタイプでは資源回収も難
 しい。 半導体を使用しない有機化合物の太陽電池も開発されている
 が、エネルギー効率が課題であり、商用化にはいたっていない。

 『宇宙空間での発電』太陽光よりも宇宙空間の方が発電効率も良く、
 天候の影響を受けないため、安定電力ではあるが、送電方法が無線式
 となるため、スカイジャックされた場合、SFなみの恐ろしい状況も想
 定が必要。 また、地球への影響も不明であり、イニシャルコスト、
 ランニングコスト共に現在の電気代の何倍になるやら。

 『潮位差発電』海外では潮位差が数10mもある場所があり、高位の
 時に堰き止めて、下部から位置エネルギーを回転エネルギーに変換し
 、発電。生態系への影響は無視できない。 比較的安定電力。
 日本では実証運転はされているが、商用運転は不明。

 『地熱発電』温泉地帯で商用稼動している。 日本には向いていると
 思うが、地熱を利用しているため、人工的に制御が困難(制御量を超
 えた場合は、バイパスなどへ逃す工夫もされていると思うが)である
 こと、地熱エネルギーは、熱交換器を介して蒸気エネルギーとして回
 転運動へ変換し、発電機で発電される。 比較的安定電力。 但し、
 温泉地帯ゆえに有毒ガスの発生と金属類の腐食があり、メンテナンス
 に危険が伴うのと、万が一の暴発時に熱交換部分と発電部分、変電部
 分、管理棟など安全な間隔が必要。
 その他の振動エネルギーや圧力エネルギーも一部閉鎖系で実証プラン
 トがあるが、電力全体から見れば微少で現行の電力の一部にもならな
 い。

 原子力発電は、すでに新聞報道済みなので割愛する。


平成23年6月11日(科学者、技術者の役目③-薬品編)(26)

 新技術や研究成果など長所やメリットばかりを主張する科学者や技術
 者は歴史的に見て如何かと思う。
 
 実験段階、試作品、実証試験、商用試験など段階的に長所と短所、将
 来的な影響などマトリックス(長所・短所の項目別一覧表)を作成し
 て、そこにはお上の意向やクライアントの要望は無視する。
 
 純粋な目で検討することが科学者、技術者の役目であると思う。そし
 て、お上やクライアントからは次回から仕事が来ないかもしれないが
 、長期的視野に立ち、経営も当然苦しくなるが、毅然とした覚悟と会
 社、従業員にも倫理観が必要ではなかろうか。

 『薬品』効能が先行して薬害(超長期的な服用で次世代へ継承するも
 の)などについても後書きや小さな字で書くのではなく、はっきりと
 書く。 マクロな視点で環境に対する影響が不明な物はグレー商品(
 制限販売)として追跡調査を自主的にするなど。
 フロンガスは人工的に作られた薬剤で、安定性・特性が優れているが
 、長期的にはオゾンホールなり、温暖化に寄与したものの、当時とし
 ては画期的であった。
 他にもPCBなども電気的に絶縁性が良く、経年劣化が少ないことから
 昭和40年以前は高電圧用のトランス、コンデンサー等に多用されてい
 た。
 『農薬』有害虫を殺傷するための薬品。 対象有害虫の殺傷能力はあ
 るが、他の生物への影響や変異原性、残存性、薬品分解時の中間生成
 物の挙動が十分に把握されているとは言いがたい。
 『化粧品』昔のお歯黒やおしろい等、確かカドミウムや鉛を加工して
 黒や白色を作っており、お歯黒による慢性中毒、赤ん坊をおんぶした
 際の首もとのおしゃぶりによる急性おしろい中毒など歴史書を見ると
 記載がある。


平成23年8月5日(科学者、技術者の役目④-音・低周波音・高周波音・振動・地震編)(27)

 どれも共通点は、周波数という交流成分(波動)があり、ベクトル(
 力の方向性)がある。

 音(人間)の可聴域は約20~20000(20k)Hzといわれるが、中年
 以降は高周波音が聞こえにくく、上限は15kHzでそれ以上は聞こえな
 い。 若年者では、20kHzの高周波音も聞こえるので深夜、若者をた
 むろさせないための高周波音の発生(モスキート音)をさせているが
 、健康被害については報告が少ない。

 低周波音は、一般的に100Hz以下といわれるが、環境省のマニュアル
 では80Hzまでが対象である。 昔は、低周波空気振動と言っていた
 。 低周波音の特徴は、大きく2つに分けられ、心身に係る苦情と物
 理的苦情に分けられる。 先の評価をするために1/3オクターブバン
 ド周波数分析とG特性という特定の周波数に重み付けされた値がある
 。

 音の特性として周波数が高ければ、グラスウールなどの繊維に当たっ
 て振動させ極微少の熱エネルギーとして吸音されるが、低周波音など
 は、波長が1Hzで約340m、2Hzで170mと非常に長いので、硬いも
 のに当たれば反射や回折して回り込む。 また、減衰が小さいので、
 打ち上げ花火などは、パッときれいに空中で爆発後数秒してから衝撃
 波としてドンと感じる。

 高周波音(超音波)の世界では、波長が非常に短く、直進性が高いの
 で反射波から、ものの形等を知ることができる。 超音波エコー(体
 表面にゼリーを塗り、密着させて内臓の形やポリープなどの確認)や
 ドップラー効果を利用して人が便器に近づくとプレ洗浄を行う。
 洗面器に手を近づけるだけで水が出て、遠ざけると止まる等、身近に
 存在する。

 地震の場合はP波(横波)とS波(縦波)があり、一般的にP波が観測
 されて、次にS波が観測されるので新幹線などは、P波を感知して自動
 減速又は停止して安全を保っている。
 但し、直下型の場合や震源が近い場合は、P波(横波)とS波(縦波)
 の時間差がないので予測が難しい。

 また、地震波の周波数は数Hz以下とされてきたが、近頃では超長期周
 波数(超低周波)振動のため周波数が1Hz以下の場合が多く、超高層
 ビルや高い煙突などは、最上階では振幅が大きくかつ、ヨーイング(
 よじれる又は回転振動)が発生すると横方向のGが大きくなり、ダメ
 ージも大きくなる。

 振動加速度測定の話になるが、一般に振動レベルとは、1~80Hzの周
 波数範囲で鉛直方向の周波数重み付けされたものを指し、単位は
 dBである。 これは、昔、公害振動計と呼ばれた名残で特定建設作
 業振動や特定工場等の重機やモーター等の周波数が数Hz以上の振動に
 用いるもので、パイロノイズを抑えたピックアップを使用している。
 汎用振動計ではパイロノイズが出やすいため、3又は10Hz以下をカッ
 トしたフィルター回路を用いることが多い。 1Hz以下の振動測定は
 、特殊なピックアップ(サーボ型)やレーザーセンサーになる。

平成23年8月18日(関東は50Hz、関西は60Hz)(28)

 関東は50Hzの商用電力供給、関西は60Hzである。
 これらを各波形に示すと下記のようにきれいなサイン波形になる。
 交流とは+と-が交わる流れ(電力)であり、単純に平均すると0にな
 るが、実際は各ピーク電圧が±141Vであり、実効値(RMS)が100
 Vになる。
 関東で電力が不足するからと言って関西の60Hzをそのまま混ぜれば
 大変なことになる。
 50+60Hzの図に示すように波形が歪んでピーク電圧も実行値もとん
 でもない数値になり、電化製品はほとんどが異常電圧のため故障かヒ
 ューズが切れる。
 交流の合成の複雑なものはフーリエ級数なるものになるし、同じ周波
 数でも同期が少しでもずれれば、異常電圧が発生する。
 電化製品の内部回路はほとんど直流で動作している。 従って、大型
 のサーバーを何台もあるプロバイダー等は同一機種にまとめて電源回
 路(交流から直流へ変換)を集約し、直接必要な直流電力を供給して
 いる。 これにより各サーバーの交流-直流回路が省略でき、熱対策
 と省電力化に貢献している。
 家庭でも同じように交流100Vから各機器に必要な直流に変換してい
 るから機器1台ごとに
 電源装置(変換装置)が必要になり、部品点数と電力の無駄な部分が
 生じる。
 ならば、何故、直流にしなかったのかと言うと交流には、直流に負け
 ない電送システムがあるからである。 直流の昇圧や降圧は今では簡
 単にできるが、明治の頃はとても複雑で、交流の方が電送システムと
 しては単純であった。 トランスという装置ひとつで1次側と2次側で
 エナメル線の巻き数によって電圧が簡単に昇圧や降圧ができたからで
 ある。
 電線の電送ロスは、オームの法則によりI=E/R、から電流を効率よく
 送電するには電圧を数万Vあるいは数100万Vに昇圧し、太い表面積
 のでかい純粋な銅線を使用することによって遠隔地から電力を必要と
 する地域まで送電し、使用場所付近で降圧トランスで100又は200V
 に落として商用電力として使用してきた。

 何が言いたいか
 ①単純に50Hzと60Hzは混ぜられない。
 ②同じ60Hzでも同期しないと電圧が異常高電圧になったりするので
  使用出来ない。
 ③今できることは、不必要な電化製品のコンセントは抜く、一時的に
  地域全体をを3分割程度にして出社や家庭での炊飯・洗濯時間の時
  間差を作り、ピーク電力を平準化し、その地域の電力使用状況をリ
  アルタイムに表示し、レッドゾーンに入ったら、一時的に電源を切
  っても支障のない電化製品はコンセントから抜く。
 等が必要であろう。

 ●波形(波形記録・FFT分析)

 ・50Hz

 

 ・60Hz
 

 ・50Hz + 60Hz
 


平成23年9月17日(「蛍の話」)(29)

 一般社団法人京都府計量協会環境計量証明部会 の第33回通常総会が
 あった。
 講演にで、来賓の名古屋大学大学院生命農学研 究科の大場先生によ
 る「蛍の話」があった。

    

 日本では発光生物が約70種いるとのこと。 陸生の生物は赤~緑色の
 発光、海生(水生)では青色系統が多いとのことであった。
 種ごとに異なる発光物質(○○ルシフェリン:○○ とはほたるとか
 、海ほたるとかの名称)にエネルギーとしてATP(アデノシン トリ
 燐酸)、酵素としてルシフェラーゼ(たんぱく質の一種)、マグネシ
 ムイオンを触媒として反応が起こり、ATP(燐酸3個)からAMP(燐酸
 1個)、CO2を出して励起状態から基底状態になる時にエネルギー(
 発光)を出すとのことであった。

 私の理解の範囲なのでニュアンスや間違いもあるかも知れませんが・
 ・・ま、そこは容赦いただくとして。 私は、何故、ATPからいきな
 りAMPまでエネルギーを必要とするのか、ADPという過程は無いので
 すかと質問した。 ないらしい。

 世界のホタル標本を見せてもらったが、日本のほたるは美であった。
 外国のは、ゴキブリや毒々しい格好をしていて、仮にきれいに光って
 いても近くで姿を見たらギョッとして自分が逃げると思った。

 大場先生は、アカデミックな方で、ミーハーなところもお持ちの方で
 親近感のある好青年という感じでした。 先生、ほたるの事が気にな
 り出したら朝も昼も無いでしょと尋ねたら、それが理想だが、現実は
 、そうもいかないんだとおっしゃられた。
 そうですか・・・私は、気になりだしたら、終日気になって、それに
 没頭してしまって、頭の回転の良い状態の時に本能のまま、打ち込ん
 でいます。 
 会社は、それではダメでしょう。 会社員としても、社長としても世
 間では非難されるでしょうね。 でも、社員がしっかりしているので
 何とか回っていますね。

 ほたるにも点滅周期が日本では2種類あるらしく、2秒と4秒の間隔の
 種があり、静岡あたりから東が2秒、西が4秒らしい。その境界あたり
 では3秒のものも存在するらしく、仮に関西のほたるを取っても、関
 東へ持って放てば生育環境が変わるのでほたるにとっても、その周辺
 環境にとっても良くないとのこと。
 外国では、点灯しっぱなしのほたるもいるとのこと。
 ほたるの生育環境も専門家の助言を聞いて作らなければ定着は難しい
 らしい。
 ほたるの一生は、土手のふち付近で産卵し、石の下等に隠れてカワニ
 ナを食べて成長し、土手に上がって土中でさなぎになり1年 又は2
 年後に成虫になり、パートナーを見つけるために点滅するとのこと。
 そして、なにかのきっかけで点滅の同期性があり、これは、ぼくたち
 はここにいるよーと良く分かるようにということらしい。

              

 ほたるは実は臭くて、食べても苦く、天敵はあまりないらしい。
 雑食性のねずみ系の動物にホタルを食べさしたところ、一旦食べたも
 のの、吐き出し、その後嘔吐が続いたらしい。 生物系の学者先生は
 、ちょっと変わっていて、本当にかじったところたまらんくらい臭く
 、苦かったらしい。 昔の文献にもそう書いてあるのだから、あえて
 確認しなくても良いと思うのだが何事も体験せねば気がすまない御方
 がいるらしい。

 私の場合は、ほたるにはあまり関心が無かったようで、小学校3年生
 位までカエル、カマキリ、ザリガニ、バッタ、コオロギを取ってきて
 学校に持って行き、机の上にずっと置いていた記憶がある。
 両方とも、のりビンに入れていた。 カエルの時は、のりビン内で常
 にとびはね、のりビンがタン、トンとうるさく、産卵期にはのりビン
 中にかえるの卵だらけになっておぞましい状態であった。
 カマキリの場合は、オスはメスにたべられてしまい、共食いの恐怖と
 カマキリに寄生しているはりがね虫がかまきりのお尻から出てきて小
 さなホラー状態であった。

 今は、昆虫は苦手である。 触るのも、殺すのも、見るのも嫌だ。
 ねこが自分にはあっているようで、一定の距離をおいていてくれるし
 、ねこが何かを要求する時のみ近寄るぐらいである。 また、単独行
 動と待ち伏せ型の行動のため、においが残ると狩に不都合なため、あ
 まり臭くない。 自分がねこに触りたい時だけ触らしてくれる(嫌が
 っても)。
 ねこの昼寝する場所が人間にとっても最適な温度・湿度・風通しのた
 めに時々ねこを押しのけてそこで休憩するとエアコンや暖房が要らない。


平成23年11月16日(環境と経済)(30)

 平成23年11月13日のある新聞に外資ホテル続々上洛とある。
 京都は観光資源が豊富であり、私が遊びでイタリアへ行った時も「ユ
 アカムフロム?」と聞かれたので適当に「アイカムフロムジャパン 
 キョウトシティ」と答えたら「オー キョウト」と返ってきた。
 それ程、京都は有名なのかと思った。

 今までは地場の旅館業の方が外国人を受け入れてきたが、外資が入っ
 ての外国人向けの本格的な5つ星クラスのホテルは初めてだ。
 標準的な部屋の大きさは50平米と大変大きく、構造(躯体)も立派な
 もので地上4階以上、地下3階程度と大変大きく、中には平安末期に建
 造、文化財指定された建物や庭園もある。
 まるのみする形で買収されている。 そこのホテルの所有物みたいに
 なり、借景などという言葉は死語になるだろう。

 そして、気になるのは、京都盆地には琵琶湖に匹敵する地下水があり
 、北から南へと地下水は流れている。 京都市役所付近での地下水位
 は約5m程度であり、地下3階となる
 と掘削深度は相応になるだろう。 ブロックされた地下水がどこに逃
 げるのか解らないが、土質的に弱い部位から浸出水として出てくる可
 能性も否定できない。

 京都の土質は地下数mで礫層にあたり水の流れは良く、シルトや粘土
 質ではないため、比較的地震には強く古都1200年も続いた理由はそ
 れもあるだろうと思う。

 単純な話ではなく、観光資源と環境の保全と経済の活性化と税収増そ
 して、適切な土地開発を望むしかない。


バナースペース

株式会社 環境工房

○ 快適環境づくりのパートナー ○

騒音測定・振動測定・低周波音測定・
建築物の遮音性能測定(建築音響)・
設備振動測定など音・振動の測定は
当社にお任せください。

●騒音測定・振動測定 
●低周波音測定 
●建築物の遮音性能測定(建築音響)
 

〒612-8491
京都市伏見区久我石原町7-116

TEL 075-921-3921
FAX 075-203-7402


お問合せ (専用メールフォームへ